「好きなことで生きていく」というキャッチフレーズ。これは昔、YouTube上で話題になったキャンペーンのフレーズ。
ただ、現実で朝から定時まで働く社会人からすれば「いや無理でしょ」「うざいわ」という感想が相次いでいた。
当時は、まだYouTuberという稼ぎ方が今よりも胡散臭かったし、ラクして稼いでいるイメージが強い時代だったからこそ、賛否あったんだよね。
好きなことで生きていくは無理?

結論をいえば、好きなこと”だけ”で生きていくは無理だ。実際やってみると分かる。好きなことのなかにも、嫌なことはあるんだよ。
この記事を書いている私も、ブラック企業を辞めて精神科通いすることがなくなり、今ではブログを書いて飯を食っている。
正直、快適な稼ぎ方ではある。ブログを書くことも好き。でも、1日3記事、4記事書かなくちゃいけないときは、「めんどくさいなあ」と思うことはある。
大物ユーチューバーHIKAKINの仕事量
大物ユーチューバーのHIKAKINさんも、以前に密着動画をアップしていたけど、1日16時間も作業をしている。
午前中に動画編集をひたすらやって、午後に動画を2本撮影。彼のような大物ユーチューバーでも、なんだかんだ1日中働いている。
もちろん、HIKAKINさんは動画撮影や編集が好きかもしれない。でも、1日中作業していたらストレスが溜まることもあるはずなんだよ。不眠状態で動画を5本作る日もあるとのことだ。
彼は確かにYouTubeが好きだけど、いつでもどんな作業でも好きというわけではないはず。
じゃがりこが好きすぎて、嫌いになった話
それから、私はじゃがりこが好きだけど、2週間、毎日じゃがりこを食べていたら嫌いになった時期がある。
日によっては朝にサラダ味のじゃがりこ、昼にめんたいこ味。
こういう日々を送っていたら、好きだったじゃがりこを食べることが、拷問に感じるようになった。

でも、Amazonでも12個入りのじゃがりこを買ったし、家にも大量のじゃがりこがあるから、食べなくちゃ仕方がない。その後半年間はじゃがりこを食べなかったよ。
だから、好きなことだけど途中で「嫌だなあ」と思う瞬間はいくらでもある。
好きなことで生きていくがウザい理由

実際、好きなことを続けていても、嫌だと思う瞬間はいくらでもある。だけど、1つのキャッチコピーとして「好きなことで生きていく」というフレーズは強力だからどうしても目に止まると思うんだよね。
「好きな事で生きていけたらいいよなあ」と思う一方で、「そんな生活できるはずないじゃん。うざいわ」というヘイトを持ってしまうのも当然。
だって隣の芝は青く見えるから。
ウザい原因は現実を知っているからだ。現実で働いて給料を得ることの過酷さを知っている人からすれば、「そんな方法あるならワイだってやっとるわ」というハナシ。
だから、このフレーズを見て「無理」「うざい」と感じた人はその感覚は大事にしてほしい。
むしろ、そこで「私も好きなことで生きていきたい」と甘い気持ちで飛び込んでしまう方が危険だから。
何よりも実際にやってみると、好きなことだけど嫌になるかもしれない。
「好きな事で生きていくなんて嘘だろ…」と思っていた体験談
私の実体験を話す。YouTubeで「好きなことで生きていく」というフレーズが流行っていたのは、2014年頃。
当時の私は大阪のブラック企業の社畜サラリーマンだった。20代前半にして暴言とパワハラ飛び交う職場で必死にしがみついてサビ残上等で労働をしていた。
下の記事を読んでほしい。どれだけ日々が憂うつだったのか。
でも、会社で仕事をして給料をもらうわけだから、仕事を好きだとか嫌だとか言ってられない。上司が投げてきたタスクはひたすらこなす。
嫌だろうが、自分で営業をかけて売上を出していかなくちゃいけない。
コミュ障の私からすれば、テレアポも嫌だったし、声が震えていた。対面営業でクロージングなんて心臓バクバク。
つまり、「嫌いなことで生きていく」だった。
そんな日々のなかで、終電間近の電車でスマホ片手にYouTubeを開いたときに「好きなことで生きていく」というフレーズを見た
「いや嘘だろ」「甘すぎ」
これが正直な感想だった。バカにしていた。だって働くことの現実を知っているから。
「好きなことで生きていく」より大事なこと

実際に起業してひとりで稼ぐようになってから、気が付いた。やはり「好きなことで生きていく」を目指すとキツイ。
好きでも嫌いでもやる。(可能ならやっていることを楽しめるようになる)。これが最強。これしかない。断言する。
特に仕事に関しては、好きな作業も嫌いな作業もある。やっているうちに上達して好きになることもあれば、逆に嫌いになることもある。
だから、好き嫌いで判断するのをやめて、目標達成に必要なら、ひたすらやることが大事。これが出来る人が強い。ただひたすら続けるんだ。
もちろん、できる限り、自分と相性がいい仕事をするのはもっと大事だと思うよ。
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