ネットビジネスで稼ぎまくって成り上がりたい大学生。そういう輩に私から1つ話をしたい。私は大学時代、単発で月960万円を稼いだ経験がある。…というと、怪しさと胡散臭さしかないだろうけど。マジ。
まず、順番に話していく。なぜ、私がこんな記事を公開したのか。そのきっかけを語る。
ネットビジネスで稼ぐ大学生時代

つい昨日の出来事。数少ない男友達と2人でスタバに行ってきた。ただの散歩ついでだ。私たち2人の席近くに居座っていた男子大学生の2人組が興味深い話をしていた。
大学生A「あー就職活動やだなあ。くっそだりい」
大学生B「1年からインターン行ってるガチ勢いるけど、ヤベえよなwww」
大学生A「起業しよかな。ネットビジネスとかでw」
大学生B「詐欺師かよwww」
2人の会話が耳に入り、私はふと根暗な大学生時代を思い出した。
大学入学後、バイナリーオプションで960万円を稼ぐ
Fラン大学の文系に入学。私は勉強しまくって大企業に就職するぞ!と意気込むこともなく、人間性がよろしくない私は社会人として働く気持ちが1ナノすらなかった。
大学1年生の私の脳内には「女」「金」この2つのみ。就職も勉強も頭にはない。ただいかんせん私はモテない。コミュ障だった私には恋愛はどうしようもない。ただお金だけは何とかなると考えた。
まず私はアルバイト以外の稼ぎ方を探した。アルバイトはコリゴリだ。同僚と上手くいかなかった。それに対して稼げない。そんな中で話題になっていたのが「バイナリーオプション」
まとめサイトにもバイナリーオプションの広告がやたら貼られていた。当時はネットでバイナリーオプションが大流行している最中だった。私も流行に乗っかってバイナリーオプションを始めた。
バイナリーオプションとは
バイナリーオプションとは、為替の上昇下落を当てる金融ゲーム。バイナリーオプションを投資という人もいるけど、私のやっていた海外バイナリーオプションはギャンブルのようなものだった。
「ドル円が1時間後に今の相場よりも上がっているか下がっているのか」を予想する。私が「今の相場よりも上がる」と予想して「HIGH」にお金を賭ける。ここで的中すれば賭けたお金は2倍になって返ってくる。負ければ掛け金は0円だ。
1000円賭けて買ったら2000円になる。負ければ0円になる。
これが海外バイナリーオプションの基本ルールだ。頭がすっからかんの大学生だった私はバイナリーオプションを知って、「これこそが天職ッ!」と思えた。1分で数万円を稼げる可能性がある。勝てば1分で何万円も稼げる。
私はバイナリーオプションの世界に足を踏み入れた。
裏ワザを発見してしまった
大学生だった私に当然ながら、投資の経験はない。知識もない。教えてくれる先生もいなかった。レジサポライン?なにそれってレベルのズブの素人状態。そんな私に奇跡が訪れた。
バイナリーオプションで取引をはじめて3日目。あってはならない裏ワザを発見した。バイナリーオプションのルールの抜け穴を突いた裏ワザ。今だとまず使えない。当時の人なら知っている人もいるかもしれない。
今はすでに潰れた某バイナリーオプション業者だけで使えた反則技。この裏ワザを独自で見つけた私はバイナリーオプションで勝率9割を余裕で狙えるようになった。
たった3時間で資金が10倍に増えた瞬間
投資知識がなくても裏ワザさえあれば簡単に稼げる。そう確信した私は迷わず裏ワザをかけまくり、投資金額を増やしていった。
結果は大成功。私の初期資金は5万円。裏ワザを使い、たった1日で5万円を50万円まで増やす。パソコンのディスプレイ画面に映る自分の間の抜けた顔とボサボサの髪の毛。
自分が天才のように錯覚した瞬間だった。心臓を打つドクンドクンと鳴る鼓動、止まらないアドレナリン、現実の世界がひっくり返るほどの衝撃を1日で味わった。
世界の見え方が一変した
その日以降、私は1回のエントリー額が3万円に増えた。常勝とまでは言わないまでも8割ほどの勝率。月最大で960万円を稼ぐようになる。金欠だった私は莫大な金額を手にした。
業者の口座に、見たことが無い数の0が並んだ。ゲームでチート技を使った時しか見れない。そんな数の金額が並んでいた。
「人生ってヌルゲー」私は内に秘めた熱狂と共に、そう感じていた。
しょせんは庶民ですから
やがて私は気が付いた。ここまでお金は必要なくね?家を建てたいとも思わない、ロレックスの金時計が欲しいとも思わない。願望は1つも無い。
欲しいモノ…漫画、ゲームしかない。相変わらずバス通学。中学時代のクソダサ財布を相変わらず使っていた。使う予定もないのに稼いでいた。
2ヶ月、3ヶ月と稼ぎ続けた私は、まるで現実がゲームのようにさえ思えていた。
ネットビジネス虚業家、井の中の蛙大海を知らず
当時の私を表すなら「井の中の蛙」これほどこの言葉が当てはまる男は日本中にいなかった。
私は「周囲の人間」を見下すようになった。孤独。友達も恋人もいない。プライドが高いだけ。どうしようもない大学1年生を送った(のちに大学で改心し友人も出来る)
今は反省している。いや思い知らされた。私より何ランクも稼いでいる人間が世界にはいる。私のは卑怯なワザを使った、ただのビギナーズラックだ。実力も投資の知識もない。
お金と大学生活、得て失ったもの
立派なビジョンを掲げて活動をしている人もいる。そんな人と比べれば私なんて小銭を稼いで小躍りしている猿だった。ちっぽけな私が運よく稼いで1人で舞い上がっただけ。
これほど虚しい大学生活もないだろう。考えれば大事な人間関係や関わりを無視してきた。後悔をしても仕方が無い。後ろには何も残らないと知りつつも、今でも繰り返し思い出して「何の生産性もない時を過ごした」と感じてしまうほどだ。
そう、私は残念な奴だった。ちなみに更に馬鹿だったのは「税金」稼いだら稼いだ分だけ使えると思ってた。税金の存在を知ったのは周りに指摘されてからだ。
「底辺くんくん、税金いくらだったの?」
この時ほど顔が青ざめたことはなかった。相当痛い目に遭った黒歴史。
ネットビジネス で大学生活を破滅させた私が大学生に伝えたい
高校時代はバイトもしていなかった。貧乏大学生の私がただのバグを見つけた運だけで月960万円を稼いだ。そしてこの有様だ。
私が言えること。好きにしろ。それしかない。金を稼ぐ、それは資本主義において「悪」じゃない。税金さえ納めれば自由にやればいい。
大学生はネットビジネスをするべきじゃない?
大学生はネットビジネスは駄目なんて言っている奴もいる。私はそう思ってない。大学時代にネットビジネスをするべきではないという主張の理由を見てみると
- 税金が大変
- 勉強をするべき
- 就職するために資格を取る方が良い
「資格取得=就職に有利」っていう安直な思考には賢い人間ほど納得できないだろう。机の上だけが勉強ではない。ただし、1人の失敗者から人並みのアドバイスができるとすれば、ネットビジネスで少し稼いだことくらいで調子に乗るな。
それだけ。
お金が全てじゃない事は失って気が付く
金欠、女ナシの大学生活。そんな私がたった1つの裏ワザで調子に乗ってしまった。
財布に札束を入れまくり、弱い自分を隠しながら、札束で踏ん反り返る日々。世界は私を中心に回っている、完全無敵、と本気で感じてしまっていた。怖いものなんてなかった。
人を見下しているから友だちも出来ない。彼女も出来ない。周りが馬鹿に見えた。安心もない。
不幸せだった。信頼がおける人間なんていない。カネは何に使っていいか分からない。空虚で浅はかな大学1年生だった。寄ってくる人間の瞳には欲望が渦巻く。それを知っていながら孤独な私は奢っていた。
金目当ての人間に「餌をあげる感覚」だった。
札束がなくなれば「臆病な自分」
時間があるうちに友人を作っておけばよかった。彼女も作っておけばよかった。当時の私は「金が無ければ何も残らない、それが自分」だと気付きたくなかった。
後悔しても仕方がない。大学生で稼ぎまくって失敗した私の本音。熱狂はした。だが自由はなかった。ジャンクフードのような快楽と幸福だけ味わった。
途中で大損。裏ワザも使えなくなり私はまた底辺大学生に戻った。税金とリボ払いで死にかけた話はまた後日語る。注意してくれ。税金は抜けがないようにな。
当時の私のように税の知識が皆無なら、ググって勉強はしとけ。あとで死ぬ。追徴課税でやられた。周囲にメチャクチャ怒られた。
私からは以上です。
お金を持てば孤独はなくなる。そう思い込んでいるなら下も読んでくれ。当時の私に教えるなら、カネの稼ぎ方よりも孤独との向き合い方だ。
きっとアナタの役に立つはず。
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