人間は怠惰な生き物だ。ついサボってしまう。面倒ごとは先延ばししてしまう。
画家として有名なレオナルド・ダ・ヴィンチは先延ばし癖がある人物だったそうだ。聖母マリアとキリスト、ヨハネ、そして天使が描かれた「岩窟の聖母」という作品は、当初は7ヶ月で出来上がる予定だった。だけど、実際には先延ばしを続けて25年もかかってしまったらしい。
歴史上の偉人や著名人でさえも、先延ばしをしてしまってきた。

先延ばしがよくない理由
本題に入っていこう。そもそも「なぜ先延ばしは良くないのか」だ。これについては私の考えを言おう。
今日の面倒ごとを、明日に持ち越しても面倒ごとは解決しない。これだよ。つまり今日の面倒ごとは今日片付けるべきで、今やるべきことを明日やろうとすると、やる気も消え失せて何をやればいいのかも不明瞭になってしまっている。
先延ばしをすることで、今そのタイミングにおいては「あーよかった。明日やればいいか」と解放された気持ちにはなるんだよな。だけど、先延ばしを続ければ続けるほどに、精神的にはツラくなってしまう。
これは経験があるはずだ。
ただ、先延ばしをする行為自体は問題じゃない。だってさ、それこそ何度も何度も時間をかけたら、完成度が上がる可能性もある。レオナルド・ダ・ヴィンチもただサボってて先延ばしをしたんじゃなくて、自分の作品に向き合った結果だしな。
先延ばし自体が問題じゃない。それなら何が問題なのか。
先延ばしをする本当のデメリット
カナダにあるBishop’s Universityの心理学者Fuschia Sirois氏が言うには、「先延ばしをするとストレスも増大していく」とのこと。先延ばしを続けちゃうと、ストレスを感じて、コルチゾールというホルモンが分泌される。
で、このコルチゾールは元々は、血糖値が低下しちゃったり、ストレスで脳機能が低下しないようにしてくれる。だけど、コルチゾールが大量に分泌されちゃう話が変わる。逆に血圧や血糖値が上がりまくってしまって自律神経もバグってしまう。
つまり、先延ばしをすることで、アナタは健康的にも問題をきたしてしまう危険性がある訳だ。このほかにも先延ばしにはデメリットがワンサカある。
先延ばしをするデメリットをザっと挙げた
- 仕事が遅いと評価が悪くなる
- 自己評価が低くなる
- 集中力を低下させる
- 不安やうつになる
- 極度のストレスに繋がる
一部の研究者たちは、「先延ばしはとんでもなく有害だよね」とさえ言っている。私も同感だ。
なぜ先延ばしをしてしまうのか
私もサボり癖がある人間だ。
ビジネスを始めて1年間は、先延ばしをしている暇なんてなかった。飯が食えなければ死ぬ。だから前倒しで作業をしまくっていた。2年目に突入すると黙っていてもカネが入ってくるようになった。そうなると、仕事をするモチベーションが枯れ失せてしまい、どんどんと先延ばしをするようになった。
だからこそ、よく分かる。先延ばしは「自分の意志」だけではどうにもならない。先延ばしを辞めようと決断したところで、その数分後には先延ばしを仕掛けているだろうさ。
パッと思いついたアイデアを実際にやってみようとしても、他のアイデアが浮かんできたり、なんかどーでもよくなったりするんだよな。あとは「これやる意味あるのかな」とかネガティブなことを考えてしまう。
あと気晴らしさをしたくなって作業を中断してしまったりとか。
そうなってしまうと「今この作業をするのは止めよう」となって先延ばしをしてしまうのだ。
対策①締め切りを作ってみる
対策をする方法の1つ目。夏休み終了間際の小学生が必死になって宿題を片付けるように、私たちも自分の行動に締め切りを作ってみる。そうすれば、締め切り内に終わらせようと努力をするだろう。
私自身も行動のすべてに締め切りを無理やり作っている。
~14時40分:髪をセットする
~14時45分:家を出る
~15:01分:バスに乗る
こんな感じで。ただ分かって入ると思うけど、こうやって1つ1つの行動に締め切りを設けるって結構メンドクサイ。この作業そのものを先延ばししてしまうだろう。
そこで私がもう1つプラスしてやっていることを紹介しよう。
対策②気晴らしの時間を消し去る
私が最近心がけていて、最大の効果を実感した方法。それは「気晴らしの時間を消し去る」という強引な方法だ。作業をしていれば必ず気晴らししたいと感じて来る。
ちょっと気晴らしにコンビニ行って買い物してくるか、とか、気晴らしにkindleでマンガ読むかとか。こういった気晴らしの時間をとにかく排除する。
多くの人は、最初は集中するんだよな。1つの作業にフォーカスして取り組む。だけどしばらくしてくるとこう考えちゃう。
「うーん、ちょっと気晴らしに休むか…」
こうなってしまえば、もう終わりだ。ちょっとした気晴らしのつもりが、どんどんと先延ばしになってしまう。気晴らしのつもりでみたYoutube。あっという間に動画が終わって、次の動画も観ようとしてしまう。そして次…。こんな風にドンドンと先延ばしをした結果、こう考える。
「あ!気晴らしのつもりだったのに」
「でも、まあいっか。明日やればいいや」
これこそが多くの人の先延ばし癖の正体なんだよ。最初から1日を無駄にしようとしている訳じゃない。ちょっとした気晴らしのつもりが先延ばしになってしまう。
そして毎日毎日と先延ばしを続ければ、それが癖になってしまう。それが先延ばし癖だ。
ちょっとした気晴らしの時間を無くす方法
なので、先延ばし癖を消し去りたいなら、ちょっとした気晴らしに手を出さないこと。ここで気晴らしに手を出してしまえば、アナタの時間が湯水のように使われて1日、1週間、1ヶ月、1年がドンドンとムダになってしまう。
とはいえ、「気晴らしするのをやめようぜ」と言って辞められる人なんていない。実際には先延ばしを続けてしまう事だろう。
そこで私からワンポイントアドバイスを。
「先延ばし癖」を一気に治す根本的な方法
気晴らしは誰でもしたくなる。私もそうだ。そして気晴らしをすることは一概に悪い訳じゃない。ただ度が過ぎれば気晴らしは先延ばし癖に繋がってしまうんだよ。
これは食事と似ているよ。どれだけ体に良いモノでも食べ過ぎれば体に悪影響になってしまう。それと同じ。
そこで私から対処法を書いておく。アナタが先延ばし癖が身に付いてしまっているなら、必ず効果がある方法だ。
それは集中を阻害するものを排除する行動の意味を問いかける時間を測って寝る
この3つだ。順番に解説していく。
①集中を阻害するものを排除する
まず1つ目。アナタの集中を邪魔するものを徹底的に排除すること。それはモノかも知れないし人かもしれない。
スマホが机の上にあれば、つい手を伸ばしてLINEを確認してしまうかもしれない。それならスマホがアナタの集中を邪魔していることになる。
その場合は、スマホを違う部屋に置いておくとか、カバンの中にしまうしかない。
リビングで作業をしていれば、家族の誰かが声をかけてくるかもしれない。それなら家族という存在がアナタの集中を邪魔していることになる。
その場合は、1人になれる部屋で作業をするか、図書館に行って黙々と作業すればいいだろう。
このように集中を邪魔するモノがあれば、アナタはつい気晴らしに手を出してしまって先延ばしに繋がってしまう。そこでまずは集中を阻害するものを排除する事から始めよう。
②行動の意味を問いかける
①を試しても上手くいかないだろう。そこで次に効果的な方法をシェアする。
それは「セルフトーク」だ。自分自身で問いかけてみてくれ。「なぜ自分は今この作業をしているのか」「この作業を中断すればどうなってしまうのか」
セルフトークは非常に大事な方法で、シンプルながらも効果が高い。
実際、ビジネスでもスポーツでも一流の人間は、セルフトークを徹底して意識する。なぜならセルフトークが自分の行動のパフォーマンスや健康向上に影響するからだ。
調査によるとアスリートが効果的にセルフトークを行った場合、パフォーマンスに大きな好影響が出ると示されている。
その1つとして、アナタは気晴らししてサボってしまいそうになったら、セルフトークで行動の意味を問いかけてみよう。
③時間を測って寝る
あと、どうしてもサボりそうになった時の最終手段。それは寝ることだ。もう寝てしまうのが一番手っ取り早い。
キッチンタイマーを15分セットして、そのまま寝る。ちょっとした仮眠をとれば集中力が全回復する。
従って、サボり癖を治していくにはこの3つの方法を駆使して、根本から対処していくと良いよ。
作業を先延ばしするのも問題だけど、そもそも仕事の作業の効率が悪いかもしれない。そんなアナタに役立てばッ!と思いながら下の記事にも書いた。読んでおくと良い。
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集中して1つの作業を成し遂げる「起業家」のメソッドをまとめた。参考になれば嬉しい。