私はいまビジネスやって飯を食ってる。社会の枠組みに無理やり当てはめると「起業家」だ。
とは言いながら、私には起業家としての意識はない。「ニート」だと思って生きている。
私の話をしよう。大学を卒業後、労働意欲が1ナノグラムも沸いてこないため、就職を辞めてニート→起業。そして飯が食えるようになった。
社会不適合バキバキの私が「よし、起業をしちゃお」となった時、まわりは誰1人さえ私の起業を反対しなかった。「こんなダメ人間にはアドバイスしても無駄だな」と思われたんだろう。
つまり、あなたが起業をしようとして周りに強く反対されているなら、そこそこ周りに関心を持たれてると喜べ。関心がもたれていないなら、そもそも反対さえされない。私のようにな。
起業を反対されても無視しろ
そんな私だけど、起業してそこそこお金に困らなくなった。私の懐事情をどこで聞いたのか分からないんだが、大学時代の後輩(その当時は、携帯ショップの正社員)が私に相談をしてきた。
「脱サラして起業をしようと思ってます。でも同僚や親、彼女まで全員が起業を反対してくるんですよ」
…そうか。お前、私よりマトモだもんな。そりゃ起業なんて心配されるよね。周りは気にかけるよね。誠実で労働意欲に満ち溢れる彼に、私は”どうしようもないアドバイス”をした。
①人間はそもそも1人1人違う
周りに起業を反対されている彼に私は言った。
「お前と他の奴は違う」
そう。人間は1人1人が違うのだ。日常生活でつい忘れてしまうが、人間は1人1人違うのだ。当たり前だな。
私とあなたも違うし、あなたと他の誰かも違う。なのに、他人が起業して成功するか、失敗するかなんてジャッジを誰ができるんだろう。
日常生活のちいさなことで人間の違いが分かる
いきなり話が変わるんだけど、昨日、私は散歩していた。すると、誰もいない公園のベンチに飲みかけのコーヒーが入ったペットボトルが置いてあるのを発見したんだ。
私はこう思った。「飲みかけで放置するなんて、もったいねえなあ」
なんせ私はケチだ。コーヒーを買ったら必ず最後の1滴まで飲み干す。だからコーヒーを残すなんて考えられない。
ペットボトルをそのままベンチに放置プレイさせる気持ちも分からない。持って帰れや。
でも、これは私の考え。飲みかけでも放置して去っていく奴も世の中にはいる。
自分はしない。する奴はする。この小さな違い。だけどもこれこそ人間そのものが違うことを表していると思う。
私がやろうとしないことを、他人は喜んでする。私が欲しくないものも人は欲しがったり、その逆だったりもする。
他人を注意深く見れば分かる。他人は自分では取らない行動をとる。考えない事を考える。日常生活の細部を見てみると、人間は1人1人異なることが実感できるはずだ。
ファッションは人間の違いが分かりやすい。
上の画像を見てくれ。ワンピースに出てくるドフラミンゴみたいな服。着る女の気持ちが私には分からない。でも着る人はいるし、お洒落だと思う人も一定数いるのだろう。
いやそもそもお洒落だと思って服を着るのか、機能性なのか威圧したいのか、人が服を選ぶ基準も私とは違うのだろう。
人間は共通点があると「この人は私と同じだ」と感じちゃう。だけど、どれだけ同じ共通点があっても”同じ人間”ではない。そう、「人間はそもそも違う」のだ。
なのに、他人をジャッジすることなんてできるんだろうか。起業をしてはいけないとか、していいとか、そもそも自分と相手が違う人間なのに、勝手な自分の尺度で相手を判断することが無理な話。それも起業経験がない奴が言ってくるなら、なおさら可笑しい。
②簡単に手の平をクルクルする
私が人生で得た教訓は「利益関係にない他人の意見は無視しても生きていける」だ。
起業で反対されなかった私だが、ビジネスが軌道に乗り始めると、いきなり周りの人間が手の平を返して近寄ってきた。
- 「お前のマーケティング雑魚すぎwww」と同年代のウェブマーケッター
- 「経営を教えてあげるよ」と頼んでもないのに連絡してくる経営コンサルタント
私は全部無視した。1人残らず無視した。なぜなら彼らの意見を無視しても死なないからだ。致命傷にすらならない。
人間は簡単に手の平を返す。
「お前がwwwうまくいくはずないじゃんwwww」とアナタを嘲笑っていた人間たちも、起業してノリ出すと「アナタなら上手くいくと思ってた」なんて都合のいいセリフを吐いてくる。
そういうものだ。それがたいがいの人間だ。親も恋人もみんなそうだ。絶望する必要はない。そう割り切っておけば関わり方もラクでいい。
最初は必ずアナタを否定する。事業が軌道に乗ると、簡単に手の平をクルクル返す。
だから、周囲の人間が起業を止めようとも放っておけばいい。あとで手の平を返す様を楽しみにしておくといいよ。
③反対される理由を考えろ
起業に限った話じゃないんだが、あなたの行動が他人に反対されるときに”相手の身になって”考えてほしい。
ようするに、アナタがなにかしらの行動を起こすと、相手にとってよくない結果がある。
例えば、あなたが起業をすることで、会社を辞めると同僚や上司はそりゃ困るわけだよな。必死に働いてくれる人的資源が会社からいなくなるわけだから。自分たちの労働量が増えるかもしれない。それを考えれば彼らは企業に反対するのは当然。
恋人の身になってみろ。あなたが起業をすると将来性が一気に不安定になる。それこそ結婚前提で付き合っている相手なら「は?マジ?やめろや、人生設計が狂うじゃねえか」となるわけよ。収入も不安定になるしな。
つまりアナタの起業を反対する周囲の人間の立場になること。彼らが反対する理由を想像してみてくれ。
- 自分の生活も不安定になる
- 借金を頼まれるかもしれないのが怖い
- 自分の先を越された気持ちになる
- 自分の仕事が増えそう
- 馬鹿にしていたのに、成功したら馬鹿にできなくなる
- 単純に心配(その人の中でアナタの評価が低い)
あなたの起業を反対する周囲は、起業の経験があるんだろうか。…ないんだよなそれが。ないにも関わらず反対するわけ。
あなたの起業を反対する周囲の身になって考えてみてくれ。
【まとめ】周囲に起業を反対される対処方法
もし、私が周囲に起業を反対されていたら…ぶっちゃけ起業しなかったかもしれない。かといってサラリーマンをやれる気もしない。アルバイトで働く姿も想像できない。
起業しなかったら今頃、ホームレスか彼女のヒモか、生活保護もらってただろうな。
あなたの周囲の人間にしてみれば、「あなたを想った1つのアドバイス」なのかもしれない。だけども、人生はアナタのものだと忘れないでほしい。実際にやってみれば、意外と飯は食っていけるし、思っているより簡単だったり、思ってもいなかったことさえ起こる。
あなたがナニで起業をするのかはわからない。私は身勝手なことは言えないけどよ。周囲に反対されたら、この記事で教えた3つのことを思い出してくれ。人生はあっという間に終わる。
私は死ぬ間際まで後悔することを残して死にたくないだけだ。やらなかったことはいくらでも後悔してしまう。やって後悔したこともあるけど、大概は笑い話になる。
好きな子に花束を送ってドン引きされた過去も今では、少し恥ずかしい笑い話だ。
めんどくさがって人と関わろうとしなかった時期もある。今ではちょっとだけ後悔してる。ちょっとだけ。
私は身に染みて知っているから好き勝手に生きている。周囲に反対されてもあなたの人生だ。起業は好きにしよう。
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