この記事で説明をする「ゴールドカラー」とは米国の学者であり経営コンサルタントであるロバート・E・ケリーが提案した造語だ。
彼の著書「The Gold Collar Worker」を読んだことがある人はメチャクチャ少ないだろうけど、この本の中にゴールドカラーという単語が出てくる。
博士がゴールドカラーについて提唱し始めたのが1985年なので、かなり昔だ。なんなら私も生まれていない。
そんな時代にこのゴールドカラーについて博士は言い出した。
ゴールドカラーとは
このゴールドカラーというのは「労働者の階層」
今の時代、ホワイトカラーやブルーカラーのような働き方が一般的だ。博士は1985年に「これからはゴールドカラーという労働階層が出てくるぜ」と言い出した。
先ほども言ったように、この本が出版されたのはかなり昔だ。だけど、今になって「この働き方が来るんじゃね?」と個人的に感じ始めた。
実は、一部の人は既に「ゴールドカラーの働き方」にシフトしている。
この記事で学べる内容
この記事を読めば、以下の内容を理解できる。
- ゴールドカラーはどんな働き方なのか
- ブルーカラーやホワイトカラーとの違い
- 我々の働き方はどう変わっていくのか
- ギグ・エコノミーとは
これらを明確に語っていく。
もしアナタが現在やりたくもない仕事をやって生計を立ててるなら、この記事は必読だ。働き方を変えるヒントになるだろう。
まず最初にゴールドカラーという概念が生まれた経緯について語ろう。
ゴールドカラーが生まれたきっかけ
産業革命後の話になる。それまでの日本は農民ばかりだった。次第に工場で働き出す人、オフィスワークをする人が生まれて来る。
今では農業従事者は年々減っていっている。それもそうだよな。
農業をやっていた人はおじいちゃん、おばあちゃんになってる。そして、若い人は農業を選ばない。そもそも技術力が上がって人が要らなくなった。
日本の歴史の一部分を切り取ってみるとこんな流れで来ている。ブルーカラーやホワイトカラーという働き方に別れてきた。
ブルーカラーとは
まずブルーカラーについて簡単に。雇用されて毎日汗を流して稼ぐ労働者をブルーカラー
- 製造業
- 建設業
- 鉱業
というような業種で、その中でも現場作業で働く労働者のこと。超絶ザックリと雑に言うと、体を動かしてお金を稼ぐという労働形態だ
ホワイトカラーとは
ホワイトカラーはモノを作ることや現場作業はしない。例えばパソコンで、書類を作ったりデータの分析などの仕事を行う労働者をホワイトカラーと言う。
体を使って働くというよりも知的ワーカーであるってのが、ホワイトカラーの仕事の特徴だ。
このように今まででは ブルーカラーとホワイトカラーの働き方がハッキリとあった訳だ。けど、この本の著者ロバート・E・ケリーが言うには
ホワイトカラーから、さらに束縛されず自由に生きるゴールドカラーに分かれてくるよね
と。つまり、「今までとは違う、これからはゴールドカラーが出て来る」って話。もう1度言っておくと博士は1985年に言い出してるんだぜ?
新しい働き方「ゴールドカラー」の特徴
ゴールドカラーの働き方は、ブルーやホワイトと同じように雇われて働く事は変わらない。だけども決定的な違いがある。
その違いとは、ゴールドカラーは会社の給料や制度に依存しないという点だ。
ゴールドカラーのワーカーは自分自身で仕事を選んでいき、必要ならドンドンと転職していく。
場合によっては、自分自身で起業をする。そんなブッ飛んだ自由な働き方をする階層を「ゴールドカラー」と言う。
特徴を詳しく説明する。
指図も束縛もされない
ゴールドカラーは誰にも指図をされない。付き従うこともない。束縛されず生きる。
ブルーカラーの労働者は現場で体を動かさなければお金は稼げない。そしてホワイトカラーも会社に雇われて自分の上司からあーしろこーしろと命令を受けて仕事をする。
どうしても、この働き方では会社に依存してしまうことになる。対して、ゴールドカラーは会社に雇われている、だけども依存はしない。
ゴールドカラーにはリスクがある
ここまで言えば「ゴールドカラーはなんて自由な生き方なんだ!」とワクワクするだろう。
だけども、会社に依存しないゴールドカラーにはリスクもある。例えば自分の仕事の成果が低ければ収入も減る。
つまり仕事が出来ない人がゴールドカラーになってしまうと、収入が大幅に激減してしまう可能性もある。
裏を返せば、ゴールドカラーは実力さえあれば天井なしに収入を獲得していける。それこそゴールドカラーで年収1億円でも獲得することも夢ではない。
まさに実力がモノを言う働き方だな。
世界中を飛び回る
なんといってもゴールドカラーは誰にも縛られない。上でも説明したようにどんどんと会社を転職する資料自分で起業する事もあるし、世界中を飛び回ることもある。
休みたければ休むことはできるし、働きたくなれば働ける。遊牧民のような生き方がゴールドカラーだ。
さて、これがざっくりと説明するゴールドカラーの働き方だ。
そして話はここからだ。実は著者のロバート・E・ケリーが主張している働き方の変化はまだあるんだ。
ここから先が私は面白いと思ったのでシェアしていく。
私たちは間違いなく働き方が変わる
博士曰く、「ブルーカラーは今後減少していくことになる」とも主張している。
この本が出版されて30年以上経つけど、この記事を書いている現在はむしろブルーカラーは売り手市場だ。
ぶっちゃけ、私はこれから先どうなるかは予想は出来るけど断言はできない。なのでここからは私の勝手な持論だと思って欲しい。
まず働き方は想像できないレベルで変わる。良い意味でも悪い意味でも。あと5年後には現代で働く私たちでは想像も出来ないほどに変化するだろう。
そもそも日本人は働かない
働き方で話すと、接客業やサービス業は今でさえ働き方が大きく変わっている。
非常に身近な例を挙げる。私の近所のスーパーはレジ係の人が消えた。ほんの1年前まではスーパーで買い物する時はバーコードでピッピッとやってもらってお金を払っていたけど、今は自分自身でセルフレジをする仕組みになっている。
またもう1つ。5年ぶりにユニクロに行って驚いた。 レジがほぼ無人化しているんだよな。
コンビニのレジ担当者も中国人やフィリピン人が多くなっていて、逆に日本人が減っていた。これ私の勝手な感覚でもなくて実際に都市部に行けば実感していただけると思う。
私の母親はホテルの清掃をしているけど、どこのホテルでもベトナム人、フィリピン人、中国人の留学生がいるそうで、低賃金で酷使されている。
高い給料を求めて、自分の待遇ばかり文句を言う日本人よりも、安い人件費で使い回せるアジア系の留学生は使い勝手がいいらしい。
これ日本人どうするのかな。実力がある日本人は生き残るだろうけど、弱者に甘んじている日本人は淘汰されて消えるしかなくなっていくよこれ。
働き方を変える節目なのかもしれない
そろそろ生き方をシフトする必要がある。
生まれ育った村で働いて結婚して死ぬまで、その地で暮らしていくのも一つの生き方だ。否定はしねぇ。
ただ、今の働き方が自分の生き方にマッチしていないなら、容赦なく捨てて別の道を行くべき。
自由に生き続けよう
ゴールドカラーは世界中を飛び回り、会社や時間や働き方や定住先に束縛されることなく生きていく、その生き方もアリじゃないか。
誰よりも自由で好き勝手に生き続けよう。ゴールドカラーで働く必要はない。ただゴールドカラー”的な”生き方は選べるはず。
今まで、一部のエリートや野球選手、先鋭的な起業家、ミュージシャンが、ゴールドカラーの働き方をしていた。
けどこれからの時代、私たちのような小さな個人でも働き方を選択して、自由に生きる人が増えてくる。間違いなくな。
「ギグ・エコノミー」
アメリカでは、新しい働き方がガンガンに増えている。
実際に話を聞いて、衝撃を受けたんだけど、ネットで短期の仕事を請けて、個人事業主のように働く人が鬼のように増えているらしい。
この働き方は「ギグ・エコノミー」と呼ばれてもう数年前からあるんだけど、増え方がエゲツないレベルだ。この働き方が面白い。
またこのブログでも取り上げていくけど、例えば「ウーバー」は正にその代表格。YouTubeを観てたら動画広告に「ウーバータクシー」が出てきて笑ったんだけど。正にそれ。
ただ、この働き方が今の日本で浸透するにはまだ時間がかかる。近い働き方は出来ても結局、過労死するリスクしかない。
ただ、働き方の多様性を見て、時代の変化を感じるよな。
【まとめ】働き方を変えていけ
現代を生きている我々はどうしても「自分の枠組み」で考えてしまう。
「自分は頭が悪い。だから体を動かして稼ぐことが一番だ」「今更他の仕事に移れない」
そう諦めて、今の仕事に就いている人も少なくない。日本ではまだまだ一般的じゃないんで、ゴールドカラーの働き方は非常識に思えるだろう。
自分にはできないと思うのは当たり前だ。ゴールドカラーで働いている人が周りにいないのに「自分がゴールドカラーになってやるぜ」なんてファンキーな決断は出来ねぇのは当たり前。
だけど、事実だけをブツけるならアナタが望むかどうかだよぶっちゃけ。望むなら今すぐにでもゴールドカラーになって働くこともできる。
「アナタが望むかどうか」それだけ
選択肢はいつだって目の前にある。ネットがこれだけ発達した現代。私のような小市民でも自分のスキルを自由に売って金を稼いでるんだから。私に出来る事がアナタにできないはずない。
これは自己啓発じゃない。心底理解して欲しい。働き方は好き勝手に選べるし、選択肢はある。マジであるんだよ。
このページを読んでいるアナタが服を脱ぎ捨てて、全裸で奇声を挙げながら街を走り出す事も物理的には出来るし、今から英語の勉強を始める決断だって出来る。飯を食う、寝る、全てアナタの選択肢に過ぎない。
自分自身で選択肢を減らすのはもったいない。アナタが今脳内でイメージしている生き方は世界のどこかで誰かが確実にやってるから。
自分の思考の枠組みにとらわれる必要はない。世界に「正解」なんて1つもないからな。好き勝手に生きていこう。
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