後輩からLINEが来た。「私、起業したいんですけど…」彼女は大学4年生。就職活動中。正直、旨味もないビジネス相談だ。私に相談しないで欲しい。
勝手に起業して勝手に廃業してくれたら助かる。
20代で起業を考えている人はワンサカいる。今回の記事では以下の内容を話す。
- 20代で起業する人の共通点
- 20代起業のメリット・デメリット
- 成功する起業の「神髄」とは
- 起業するべきか否かの決定方法
これらを解説する。20代で起業を考えているなら参考になるはずだ。
20代で起業をする人に共通するパターン
20代で起業をする人にはいくつかパターンや共通点がある事が分かった。
- 起業をすれば「自由」を得られるから
- 身体的、精神的な病気があるから
- 押し通したい理念があるから
- 好きを仕事にしたかったから
- 副業の収入が気が付いたら本業を上回ったから
- シンプルに人に雇われるのが嫌だから
- 金が欲しいから
大体こんな所。でも実際、話を聞けば殆どの人は「金」「自由」を目的に起業をしていた。崇高な理念もなく金だけ稼げればいいっていう若者は少なくない。
で、私も金目当てで起業するのを否定するつもりはない。逆に肯定するつもりもない。起業の理由は人それぞれだしな。
お金目的で起業しても成功しないって訳でもない。動機はそれぞれ。
20代で起業をする5つのメリット
20代で起業をするメリットとは何だろうか。資金が貯まっている30代まで待てばいいんじゃないか。
まずは20代起業のメリットを5つ解説する。
若いから動き回れる
20代と30代の違いの1つ。それは身体的な若さ。精神は置いといて。これは生物として仕方がない。
20代の方が体力はある。別に30代はオッサンだから体力がねえし起業が不向きなんて言わない。ただ、起業をするにしても、地道に行動するには相当なバイタリティが必要なんだよな。
会社員の方が安定感がある。会社員の方が働く時間も短いだろう。
起業をしたばかりは誰よりも働く。徹夜する事もある。責任は全部自分にかかってくる。
これらを考えれば、若さゆえの体力は1つの武器だよな。
可愛がってもらえる
若さのメリット2つ目。それは若さの特権だけど、20代で起業すれば誰かが手を差し伸べて貰える。…
ちなみにネットビジネスは一人で起業出来てしまうので、金銭面で恩恵受けないだろう。私自身、銀行融資も受けてないし、投資もされてないしな。
けど、先輩の社長からアドバイスを貰ったり、変わった仕事を貰ったりは割とある、
頭がおかしいレベルの突破力
これも批判があることを覚悟で言う。若いと勢いがある。知識の吸収スピードも尋常じゃないし、固定観念に凝り固まった奴には出来ない高リスクな橋だって渡れる。
「お、おまえそれやっちゃ駄目だろ」と言われるようなタブーだって若い奴らは、余裕でガン無視して突っ走っちゃう。
逆に年を取ってくると、柔軟さや勢いが薄まる。新しいことに挑戦するにも機動力が鈍る。
それは自分が今までうまくビジネスを回してきたという経験があるから、新しいことに挑戦する事を嫌がるんだ。
「若さは武器」ってのは正直あるよね。
失敗しても何とかなる
よく言われるのが「10代、20代は失敗しろ」って言葉。実はこの言葉は私は死ぬほど嫌いなんだけどな。
けどセミナー行けば大体の起業家がそういう事を口走ってるんでここにも挙げといた。
まあ確かに20代なら大失敗しても何とかなる。少なくとも今の現代日本だとな。
モテる
女は知らない。でも男なら起業すればモテる。もちろん金稼いでたらの話だ。
金に群がる奴は一定層いるんで。特に20代の若いガキなら女だけじゃなくて、金を目当てにヤベェ奴も群がってくる。銀行もすり寄ってくる。謎のコンサルタントも寄ってくる。
…これメリットでも何でもないな。
20代で起業をするデメリット
メリットだけを伝えるのも不公平だ。まるで私が20代で起業をすることを勧めているように見える。
だけど20代の起業にはデメリットもある。
金がない
まず最初。20代は恐らく、それほど金は持ってないはず。
大学卒業後に大手企業で数年間働いて貯金があるってんなら話は別だけど、基本的には20代で資金はない。
金がねえってのは「力」がねえってことだ。腕力や知力だけじゃない。金も力だ。
金があれば選択肢は増える。なければ必然的に選択肢は限られてくる。
…誤解をしないように言っておくが、金がなくても起業して稼げる。金があるかどうかが全てじゃねえからな。そこは安心しろよ。
勢い任せになってしまいがち
20代は若い。そりゃ小学生から見れば20代なんてオッサンだけどよ笑。まあ若いんだ。だからこそ勢いがある。若さゆえの勢い。それは武器にはなる。
けど勢いだけではビジネスはやがて朽ちる。20代起業家で勢いだけで突っ走って何も学習しない奴がどう死んでいったのかを私は見てきた。
言うなれば「棍棒を力任せにブン回してたら勝てる」と思い込んでいる状態だ。確かに棍棒を振り回してたら周りの奴らは倒せたりする。
けど、そういうゴリ押し戦法が通用しないようになってくる。
私はいつも主張している言葉がある。それは「脳ミソをぶん回す×棍棒をぶん回す」
この掛け算。どっちか欠ければ途端にビジネスは沈没する。私が勝手に考えている公式だ。
20代で起業して失敗する人の5つの特徴
起業してもやがてビジネスが沈没し、死に絶える奴はいる。
20代で起業して失敗する人の共通点や特徴を5つ挙げとく。サラッと語っていく。
傲慢になる
ビジネスは最初は上手く行く。特に「月100万円」とか稼いじゃうと皆調子に乗り出す。
「我、月収100万ぞ?」と言わんばかりにマウントを取りだす奴は少なくない。私もそうだったから分かる。で、実際に税金を納める段階になれば「ああ…月100万なんて…」と絶望する。
最初上手くやっている奴は傲慢になっていく。
金を稼ぎまくって自慢をし、自分の才能に溺れて努力を怠り、他人を貶してマウントを取る。
…これ人間離れるからな?いいかよく聞け。私たちがどれだけ金を稼ごうともGoogleの方が稼いでんだよ。アリババの方が売上出してんだよ。
私たちが月100、月1000万稼ごうが、所詮は通帳に載る0の数が増えるだけだ。ほんとくだらない。
陳腐なアイデアで競合に潰される
実際に起業をしたとする。で、ビジネスを始めてみても、他人の真似事だけでは上手く回っていかない。
パクりを否定する訳じゃない。ガンガンやっていけ。「全ては模倣から始まる」とは歴史でも何度も言われてきたことだ。
けど、それだけで乗り切れるほど甘くはない。独自性もない奴は所詮、パクリの2流品でお終いだ。
勢いしかない
これは上のメリットで説明した通りだ。ビジネスはゴリ押しだけで上手くいく訳じゃない。
脳ミソをフル回転させる場面は山ほどある。勢いだけで乗り切れない。
脳死で棍棒振り回しているヤベェ奴がいたとしようか。近寄ったらぶん殴られてヤベェ。けど脳筋野郎なら遠くから狙撃すれば倒せる。
つまりビジネスも同じ。勢いに任せるだけの奴は「あ、こいつそれしかないんだ」と力が見透かされちまうとすぐに潰されちまう。
完璧主義に陥る
ビジネスを最速で回し結果を着実に叩き出すコツがある。それは「完璧主義を殺し、7割完成で突き進む」だ。つまり完璧になりすぎるな。
商品を作る場合でも7割完成したら市場に出してみろってはよく言われる。
…あながち間違ってる訳じゃない。実際、完璧を求めすぎればいつまで時間があっても足りない。私たちは寿命が短いからな。
たかだか80年、90年で死んじまう。だから完璧主義は一度捨てるのだ。
達成できない
起業して失敗する5つ目の理由。それは達成が出来ないという事。
つまり全く行動が出来ていない。これだけの数値を達成する必要がある。なのに必要な作業遂行量が足りない。結果的に未達成。するとミッション失敗ってな。
要はビジネスで打ち立てた行動すらこなせないのなら、結果も出るはずもない。
面白味もない。ただそれだけの話さ。
私が考える成功する起業の神髄
私は起業をした。だけど理念も信念もなかった。その当時はただ金が欲しかった。だから起業した。
後悔していない。それでも私は生きている。それが何よりの証明だ。もし今の生活に後悔しているなら、廃業して会社員として働くよ。
それにこんな長い記事を平日の真昼間に書くくらいには余裕がある生活をしている。
そんな訳で、私は20代の若者に説教をかます気はない。成功のコツも押しつけがましく渡す気もない。私がアナタに言えることは3つだけ。信じられるのは力だけ自己分析を欠かさない王国を作り出せ
この3つ。1つ目はシンプルだ。
世の中信じられるのは人でも金でもない。力だ。
信じられるのは力だけ
正義も悪も関係ない。勝てば官軍、負ければ賊軍。
アナタがこれからビジネスを始めるなら覚えておいてくれ。この世界は「力」だ
社長になると、神社に通いだしたり、スピリチュアルに傾倒する人もいる。だが、神や仏に縋るな。ただ願うだけで救済など来ない。
結果は自らの脳ミソと腕力で勝ち取るのだ。都合よく頼ってくる人間の面倒を神は看たくない。
信じるべきは自らの力のみだ。救済願望は捨てろ。
自己分析を欠かさない
世の中の起業家はこの言葉をよく使う。「ポジティブさが大事だよ」と。あの有名な起業家も、一代で財を成した富豪もそんな事を言う。
違う。全く違う。ビジネスで成功を勝ち取る為にはポジティブなだけでは話にならない。ネガティブさだって重要な武器だ。
ビジネスの計略を練る時にはネガティブな方が良い。実際に行動するときには大胆な程にポジティブにだ。
何よりも重要なのは「てめぇ自身の性質を知る」だ。誰も彼も同じじゃねえ。私だってネガティブ人間だ。そんな私が常にポジティブにと生きてたら身が持たねぇ。
ファイティングスタイルはテメェで決めろ。偉い先生や起業家があーだこーだ言ってても、それはそいつらのファイティングスタイルだ。アナタのファイティングスタイルじゃない。
得意な戦い方で圧勝すればいい。
王国を作り出せ
3つ目。ビジネスは王国だ。そう国なのだ。王はアナタだ。誰にも侵されるな。破られるなよ。
そして王国は発展させていけ。近視眼的に「お金欲しいぃいいい」と叫んで追いかけている王様はすぐに打ち取られちまう。
ビジネスが続かず廃業する=王国滅亡
ってことだ。国が亡び王族の血脈が途切れることほど屈辱的なことはねえさ。そういうゲームなんだ。ビジネスってのは。
守って攻めて、遊び倒そうぜ。
【まとめ】20代で起業をするかどうかはテメェで決めればいいのだ
厳しい話もした。魅力的な話もした。勇気を奮い立たされた一部の変人もいれば、心が折れた人もいるだろう。
アナタが起業をしようがしまいがどーでもいい。私だけじゃない。世の中の全員がアナタの起業に興味がない。
20代で起業をしたいならすればいい。否定もしない。人生の主導権はアナタ自身が握ってくれ。ただでさえ短い人生、好きに生きろ。
起業して良かったけど
私は起業をしてよかった。20代前半だけど好き勝手生きてる。人生の自由度は高い。
けど、生きていればどうにもならない事はある。不満がないとも言わない。リスクもあれば、ハラハラすることもある。
自分の人生を選んでくれ
私の言葉にも振り回されるな。汚い大人、キレイな大人、彼らにも惑わされるな。1つの意見として。それらの意見を脳死で妄信するんじゃなくて、参考にして生きていけばいい。
この記事を読むアナタが望んだ人生を歩めることを祈ってる。
起業をするなら、下も読んでおくといい。
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